ツールド東北で100km走ってきました
3連休に参加してきました、ツールド東北。
自分はレースはおろかファンライドにも参加したことがない初心者ホビーライダーですが、感想とか振り返りなどを残しておこうと思います。
あまり纏まっておらずちょっと長くなってしまいましたが、忘れないうちに。
概要編
今更感がありますが、名前の通り東北を走る自転車イベントです。レースではなく、おいしい物を食べつつ走りを楽しむファンライドです。参加後知ったのですが、約1300人もの人が参加したとのこと。
コースは60km走るグルメフォンド、100km走るメディオフォンド、160km走るグランフォンドの3種類。 今までにポタリングで走った最長距離が100km程度で、160kmはちょっと無理そうということで100kmを選択しました。
準備編
まず申し込みが激戦でした。聞いた話によると、チケットは13分で売り切れたそうです。自分は運良く手に入れましたが、一緒に行く予定だった友達1人は手に入れられず、、、結局会社の同期と2人での参加となりました。自分はメディオフォンドで100km、同期はグルメフォンドで60kmです。
次に宿。公式サイトに掲載されてる宿泊プランから探していたのですが、宿探しに着手したのが遅かったこともあり、石巻周辺の会場に近い宿は全部埋まっていました。 もともと車で行く予定はなかったので会場までのバス送迎付きのプランで探し、仙台のホテルに決定しました。が、やはり移動が不便だったのでちょっと後悔してます。その分仙台の観光は満喫しました!
あとは自転車の配送。仙台まで輪行はつらそうだよなーと思ってたので、これまたオフィシャルサービスのカンガルー便イベント便を利用しました。利用にはクッション入りかハードケースタイプの輪行袋が必要なため若干高くつきましたが、自宅から会場まで往復で送れるので持ち運びの手間が一切なく、これは利用して良かったと思ってます。
ちなみに購入した輪行袋はOS-500で、かなり大きいですがその分丈夫で扱いやすかったです。
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荷物編
朝は寒いけど昼はあったかいとか、替えのチューブを持ってくかどうかとか、初めてのサイクルイベントということで勝手が分からずいろいろ持っていきました。 いろいろ迷ったあげく、スタート時には以下のものを持っていきました。
- 服
- 長袖のサイクルジャージ
- ウインドブレーカー
- ネックウォーマー
- 冬用グローブ
- 荷物
実際走ってみていらなかったかなと思うものは以下の通り。
- ウインドブレーカー
- ネックウォーマー
- 朝寒かったけど走ればあったかくなる
- サウナスーツ状態でつらかった
- パンク修理セット
- サポートカーに任せてしまってよかった気がする
- ブレードロック
- 鍵をかける場面がなかった
- ただの重しに
前日編
当日受付の申し込みをしておらず、前日受付が16:00までだったため、それに間に合うように大宮から仙台まで東北新幹線に乗りました。 直近の時間では自由席しか取れず座れなさそうな混雑ぷりだったのですが、臨時列車だと空いているという情報により無事座れました。
仙台からは駅前の高速バスに乗り、石巻の駅前まで1時間半です。 石巻の駅前から会場の石巻専修大学まではタクシーで15分ほど。
石巻駅前は意外と栄えてるなーという印象でした。 タクシーの運ちゃん曰く、石巻の駅前はそんなに被害がなかったそうなんですが、北上川に近い場所だと市街地でも1m程度の津波被害があったとのこと。
無事に受付完了したので石巻の商店街でおいしい夕飯を食べ、仙台のホテルで早めの就寝をしました。
当日編
起床〜出走
前述の通り会場までのバス送迎つきの宿泊プランだったのですが、出走が朝早いこともあり、バスの出発時間も朝早く3時40分!
ぼけーっとした状態のまま5時半くらいに会場に着き、出走の7時までに自転車を組み立てたり荷物を準備してたりしました。 日が出るまでの間、朝はとにかく寒かった!スマホの天気アプリによると気温11℃だったんですが、体感はもっと寒く感じました。
メディオフォンドの出走はスケジュールによると7時〜7時半だったのですが、グランフォンドのスタート完了が遅れてたせいか7時くらいにスタート地点に行って、メディオフォンドのスタート開始が7時半くらい。時差スタートで実際に自分が走り出せたのは7時45分くらいでした。
出走〜第1エイドステーション(女川)
スタートは時差式だったのでするっと走れたのですが、交通整理が行われてないので信号付近で何カ所かで自転車渋滞を起こしていてちょっと面白かったです。 走るまでは寒かったのですが、走り初めてからは寒さは気にならなくなって早速ネックウォーマーとウインドブレーカーが邪魔な感じに。
沿道で応援されてる方がたくさんいらっしゃって正直びっくりしました。 仮設住宅に住まれてる方や子供からお年寄りまで、いろいろな方が「頑張ってー!」と応援してくださり、かなりじーんときました。
18km地点の第1エイドステーションに到着したのはだいたい8時45分くらい。 おいしい女川の秋刀魚のつみれ汁をいただきました。 前日にもつみれ汁をいただいていたのですがそのときはつみれが品切れだったので、つみれ入りつみれ汁が食べれて満足。
タクシーの運ちゃんから教えてもらった通り、女川は震災で壊滅的被害を受けた地域の一つであり、高台にあるもの以外ではまともに残っている建物は今現在もほとんどありませんでした。
第1エイドステーション(女川)〜第2エイドステーション(雄勝)
女川までは平坦なこともあり、「もう全行程の1/5も走ったのか、余裕だな」とか思っていたのですが、ここからリアス式海岸の洗礼を受けます。
雄勝まではほとんど山道です。 運動不足と貧弱な心肺機能が相まって、坂を上るたびに心拍計がゾーン5到達し、ずっとアラートが鳴ってました。 走っててピロピロうるさい人がいたら多分自分です。
もうここから写真を撮ったりする余裕がなかったのですが、 山を上った甲斐あって眺めはとても良かったです!
38km地点の第2エイドステーションに着いたのは10時20分くらい。 いただいた雄勝名産のホタテは今まで食べたホタテの中で一番おいしかったです。
第2エイドステーション(雄勝)〜第3エイドステーション(神割崎)
第2エイドステーションを出てすぐに上りがあり、釜谷峠というルート最高標高地点があります。 立哨のスタッフの方が「ここから上り2kmでーす!」と言うのを聞いてちょっと絶望的な気分になりました。
釜谷峠の下りが終わると北上川沿いの平坦な道を走ります。 この辺りからお尻が痛くなってきて走るのがつらくなってきたのでサドルの高さを微調整してごまかしたりしてました。
平坦な道が終わるとまたここからはひたすらアップダウン。 海は見えなくなりトンネルと山道を黙々と走ります。 心拍数は余裕があるのですが、太ももが上がらなくなってきて足が回せませんでした。 いろいろ限界を感じて自主休憩を挟み始めたのは約50km地点の白浜トンネルを抜けたあたりから。
休憩しながらも60km地点の第3エイドステーションに到着したのは12時40分くらい。 コースマップに載っていたモデル走行タイムだと12時24分着と書いてあったので、この辺から遅れを実感し始めました。
かなり疲れてたしめっちゃ腹が減っていたので、お昼に出た海鮮炊き込みおにぎりや牡蠣そばが嬉しかったです。 神割崎キャンプ場の景色もよく結構休めた感じがします。
第3エイドステーション(神割)〜第5エイドステーション(北上川河口)
ここから折り返しになります。 往路の上りがきつかった分復路は上りが楽な感じだったので無理せず走れました。
アップダウンが終わった後の北上川沿いの平坦な道は挽回したかったのですが、お尻の痛みや風もあってなかなかケイデンスを上げられず。 ふくらはぎの痙攣がひどくなってきたのもこのあたりで、攣らないよう走るのが大変でした。
78km地点の第5エイドステーションに到着したのは14時くらい。 モデルタイムからはだいたい30分くらいの遅れです。
振る舞われてた甘めの茶碗蒸しは疲れた身体に効きました。 ここではオールフリーも提供されていたので周りは結構乾杯ムードだったのですが、自分はそんなに余裕がなかったです。
余談ですが第4エイドステーションはグランフォンドのみです。
第5エイドステーション〜ゴール
あとは北上川沿いの平坦な道を走るだけだったのですが、体力が尽きたからかなかなか巡航速度を上げられませんでした。 あとお尻が痛い。
最後の10kmくらいは知らない人の集団に着いて行って気合いで走りました。 やっぱり友達とかと走った方が楽だろうなーと感じた所でした。 会場が見えてきてからはいろいろな疲れが吹っ飛んだ感じです。
ゴールした時間は多分15時半頃。 ゴール地点で同期が迎えてくれて嬉しかった!
ゴール〜撤収
到着した時間が遅かったので出店の食べ物がほぼ全滅だったのが残念でしたが、お土産買ったりしていろいろ満喫しました。 あとは完走証とか、出走時の写真が一面に載った新聞号外をもらえたりしてこれも嬉しかったです。
夕飯はおすすめされた店が津波で流されて廃業していたという混乱もありましたが、石巻の商店街でおいしい海鮮をいただいて仙台に帰りました。
後日編
2泊3日の宿泊プランにしたので、3日目の11月4日(祝日)は仙台観光を満喫しました。 牛たん焼きとかひょうたん揚げとかタルトとかずんだとか。 走った消費カロリーを完全にオーバーしております!
脚は以外と大丈夫だったのですが、肩の筋肉痛が特にひどかったです。 あとはとにかく腹が減った。
感想とか
とにかく食べ物がおいしかった!これを知れただけで参加した甲斐があったと本気で思います。 あとは景色もよかった。走ってるときは足を止める余裕がなかったのですが、写真を撮りたい場所がたくさんありました。 次は普通に観光として行きたいです。 そして、こうやって今回得た素直な感想を周りの人に伝えていくことが復興につながるのかなと思いました。
あとこれは自分の反省なんですが、とにかく準備不足を痛感しました。 忙しかったし、体調も万全じゃなかったから…と言い訳するのは簡単なんですが、正直上り有りの100kmをなめてたなーと思います。 次から参加するときは万全の状態で参加したいです。
ともあれ、参加者の方、運営スタッフの方、応援してくださった方、みなさんおつかれさまでした! 来年もツールド東北開催を楽しみにしてます!